「幼稚部つなぐ手」は、幼稚部独自の教育カリキュラムです。2013年度より構想し始め、2015年度より幼稚部の教育・保育への導入を少しずつ開始しています。幼稚部の教育・保育リフォームの中心となるものです。
認定こども園相模女子大学幼稚部では、独自の教育・保育プログラムである「幼稚部つなぐ手」の構想と導入を始めとして、特色ある教育・保育を行っています。ここでは、その中から「幼稚部つなぐ手」「食育」「インクルーシブ保育」について紹介します。
「幼稚部つなぐ手」は、幼稚部独自の教育カリキュラムです。2013年度より構想し始め、2015年度より幼稚部の教育・保育への導入を少しずつ開始しています。幼稚部の教育・保育リフォームの中心となるものです。
「幼稚部つなぐ手」では、子どもたちが自分らしく様々な人と協働して生きていく力を育むことを目標に、①自分で決めて、とことんやってみる、②困ったことがあっても、自分で工夫しチャレンジしていく、③様々な人と触れ合い、自分の言葉で自分の気持ちや考えを伝えたり、相手を受け止める、④自分が今どうしなければならないのかを、自分で考え、自分で判断して行動する、を大切にしていきたいと考えています。
「言われるままに集団生活のルールや決まりを守れるようになる」「言われた通りに物事ができるようになる」「友だちとただ仲良くできる」………こういった子どもの姿は、大人が子どもに望む姿であるかもしれません。しかし、これでは自分らしく生きていく中で、様々な人と協働していくような力を育んでいくことはできないと考えています。また、今の日本社会に従順な人間を育てることはできても、日本社会をよりよくしていこうとするような人間を育てていくことは難しいようにも思います。
「幼稚部つなぐ手」では、文部科学省(2015)が示す学力の3要素(「知識」「スキル」「人間性」)を援用し、①「知識」=“幼稚部の生活における、子どもたちの豊かで多様な経験”、②「スキル」=“自らの豊かなで多様な経験を、幼稚部での遊び等の活動の中に取り入れ、利用していく力”、③「人間性」=“幼稚部での生活に、生き生きと主体的・自発的に参加していこうとする姿勢・意欲・態度”として、これら3要素をバランスよく培っていく教育・保育を構想しています。子どもたちは、自分の経験や知識を互いに出し合いそれらを利用しながら、自分たちの活動を自分たちで創り出していきます。そして、その活動が子どもたちの新たな経験となり、次のより豊かな活動へと繋がっていきます。
子どもたちの、幼稚部での生活をより豊かで多様なものとするために、子どもたちの学びのフィールドは、幼稚部に留まらず、学園全体から地域社会へと拡大していきます。また、保育者から与えられたものを受動的に行うのではなく、自分から能動的に様々な活動を行い経験を重ねていく、アクティブラーニングを目指しています。
「幼稚部つなぐ手」では、幼稚部の教育・保育内容を、自分との繋がりという観点から、自分を中心において、「自然=身近な自然との繋がりに関する活動」「社会=身近な社会との繋がりに関する活動」「人=色々な人との繋がりに関する活動」「文化=多様な文化との繋がりに関する活動」の4つの観点より分類して、カリキュラムマネジメントによって子どもたちの経験や活動が、継続していく中で深化していくようなカリキュラムの構造化を試みています。
自分を中心とした様々な世界の広がりに着目し、じっくり考えて思いっきりチャレンジする、自分以外の人と協働する活動が「幼稚部つなぐ手」です。
認定こども園相模女子大学幼稚部は、完全自園給食によって美味しく温かい給食を提供しています。また、本学管理栄養学科・健康栄養学科や地域とも連携しながら様々な食育活動を行っています。
幼保連携型認定こども園である『認定こども園相模女子大学幼稚部』は、0歳児から就学前までのお子さまをお預かりしております。入園をお考えの方はまずはこちらをご覧ください。